データポータル(Looker Studio)の「計算フィールド」を使うと、データソースにない指標やディメンションを自分で作成できます。この記事では、公式ドキュメントに基づいて、計算フィールドで使える関数をカテゴリ別に整理して紹介します。
計算フィールドとは
計算フィールドとは、既存のフィールドを関数や数式で加工し、新しいディメンション(分類軸)や指標(集計値)を作る機能です。例えば「売上」と「原価」から「利益率」を算出したり、「姓」と「名」を結合して「氏名」を作ったりできます。グラフ選択時に表示される「データ」タブから「フィールドを追加」を選び、数式エディタに関数を入力して保存します。
関数の分類一覧
集計関数
複数行のデータをひとつの値にまとめる関数です。SUM、COUNT、COUNT_DISTINCT、AVG、MIN、MAX、MEDIAN、PERCENTILE、STDDEV、VARIANCE があります。
算術関数
数値計算のための関数です。ROUND、CEIL、FLOOR、ABS、POWER、SQRT、LOG、LOG10、NARY_MAX、NARY_MIN のほか、三角関数(SIN/COS/TAN/ASIN/ACOS/ATAN)も用意されています。
条件関数
IF、CASE(単純形/検索形)、IFNULL、COALESCE、NULLIF があります。条件分岐の詳しい使い分けは、関連記事の「IF関数とCASE関数の違い」で解説しています。
日付関数
CURRENT_DATE、DATE、DATE_DIFF、DATETIME_ADD、DATETIME_TRUNC、EXTRACT、FORMAT_DATETIME、PARSE_DATE、TODAY、WEEK、WEEKDAY、YEAR、YEARWEEK など、日付の抽出・計算・整形に使う関数が20種類以上あります。
テキスト関数
CONCAT、REPLACE、TRIM、UPPER、LOWER、SUBSTR、LENGTH、CONTAINS_TEXT、STARTS_WITH、ENDS_WITH に加え、正規表現を扱う REGEXP_CONTAINS、REGEXP_EXTRACT、REGEXP_MATCH、REGEXP_REPLACE があります。
地域関数・その他
地域関数には TOCITY、TOCOUNTRY、TOREGION などがあり、住所や地域名を地図グラフ用の形式に変換できます。その他、URLをリンク化する HYPERLINK、画像を表示する IMAGE、型変換の CAST なども用意されています。
すぐ使える計算式の例
コンバージョン率を算出する例です。
SUM(Conversions) / SUM(Sessions)
メールアドレスからドメイン部分だけを抜き出す例です。
REGEXP_EXTRACT(Email, "@(.+)$")
売上が10万円以上かどうかで分類する例です。
CASE
WHEN Sales >= 100000 THEN "達成"
ELSE "未達"
END
”計算フィールドはどこで作成しますか?”
関数の数はどれくらいありますか?
まとめ
関数の種類を一通り把握しておくと、「この集計をしたいけど関数がないかも」と諦めずに済みます。まずはSUMやCASEなど基本的な関数から使い始め、必要に応じてREGEXP系や日付関数を組み合わせていくのがおすすめです。